新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の影響で、テレワーク、Webミーティングが一般企業にも広く認知され、物凄い勢いで普及しています。
緊急事態宣言の7都府県では、「仕事は原則自宅で」行なうように訴えられています。
多くの企業ではテレワークに向けたインフラ環境の見直しが実施され、東京都では、最大250万円まで支給される助成金の受付もされています。
暫定的にテレワークを中心とした働き方が実施される訳ですが、自体が終息した後に、私たちの働き方はどのように変化するのかを考えてみたいと思います。
目次
テレワークの実施によって多くの企業が得るもの
感染予防やパンデミックを避けるために、会社に出社することを控える動きが続々と出はじめています。
オフィスで仕事ができないことが、不便だと感じる方もいれば、逆に好都合だと思う方など、捉え方は人により様々だと思います。
経営者・管理者にとっては、テレワークをすることによって、人事評価がはっきりするのではないかと思っています。
つまり、仕事ができる人とできない人がはっきりするということです。これは、とても残酷であると感じると同時に、ようやくこのフェーズまで辿り着いたという思いがあります。
今までは、朝会社に出社し、夕方になったら帰るという”行為”を繰り返すことによって、成り立っていました。
なぜ成立していたかというと、出社することにある種の”強制力”が発動し、強い拘束力があったからです。
しかし、テレワークになるとそうはいきません。
会社に出社するという強制力がなくなる以上、本人の意志は主体性が求められ、そこには一定の成果を残す必要が出てきます。
やる事も、極限まで削ぎ落とされ、言い訳ができない環境になるのです。
何となく仕事をしていた人は戦々恐々
今まで、人間関係などを含めた外的要因のせいにしていた人にとっては非常に不利な状況になってくるでしょう。
テレワークでの働き方は、一人一人が今まで以上に主体的に働くことが求められます。
オフィスで働く事で駒になっていた人にとっては、とても厳しい状況です。
今までは、仕事が停滞しても、うやむやにすることはできましたが、テレワークにより、ボウルネックが誰なのかもハッキリと分かります。
企業や管理者にとっては非常にいいことであり、働く側にとってはとても難しい環境です。
一度始めたテレワークは継続される
テレワークは慣れるまでは、若干業務の効率は落ちるでしょう。
しかし、今回の騒動は長期戦での闘いです。それこうしているうちに、テレワーク環境に慣れ、検証と改善が繰り返されて、効率化されます。
一度、テレワークを実施した会社はよほどのことがない限り、それを元の働き方に戻すことはしないと私は予想しています。
すると、元々仕事のできない社員は、テレワークのフィールドでは居場所を失い、居心地が悪くなり淘汰されていきます。
テレワーク上では、仕事の成果が半ば強制的に求められるのと、仕事をしているふりができないので、会社に居座ることすらできません。
出来ない人間は自然と辞めていくと考えています。
出来る社員も辞めるかもしれない
仕事のできる人間は、主体的に一人で仕事を進めていくことが予想できます。
これは会社にとっては、ある意味リスクになるかもしれません。
優秀な人間が一人でも仕事が出来てしまうことに気が付き、独立心が芽生えるかもしれないからです。
フリーランスの働き方はテレワークに似ていて、独立起業のシュミレーションの場を提供している事と似ています。
なので、そのような事を避ける意味でも、仕事を上手く分担させて、属人的にならないようにする事も大切なのかもしれません。
テレワークの先にあるもの
テレワークの導入により、優秀な人間とそうでない人間が明確になります。
そして、テレワークを導入することのメリットに多くの会社が気づくことが予想されます。
これから先、景気は間違いなく悪くなり、事業の見直しやリストラも実行されるでしょう。
テレワークの先にあるものは、そのような改革が控えているのと同時に更なるテレワークの深化であると私は考えています。