BuffaloのLinkStationの設定を初期化する方法について解説します。

初期化するような状況は通常、ほとんどありませんが、以下のようなケースが想定されます。

  • 管理者ユーザ名/パスワードを忘れてしまい、再設定したい
  • IPアドレスを固定したい(変更したい)
  • LinkStationのデータを他のHDDにバックアップしたい

実際の現場では、「LinkStationの管理画面にログインするための管理ユーザ名・パスワードが分からず、設定変更できない」といったケースが非常に目立ちます。

これはLinkStationに限らず、NASの管理画面に入れない場合は「初期化する」といった選択肢も考慮する必要があります。

管理画面の管理ユーザ名、パスワードは設定したら、必ず控えておくようにしましょう。

ただし、設定画面で、[詳細設定]>[管理]>[初期化]>[本体スイッチ設定をする]画面で、[管理者ユーザ名/パスワードを初期化しない]を設定した場合は、ユーザ名/パスワードは初期化されません。

その場合は、管理者ユーザ名/パスワードをなんとか確認するか、新しい機器を導入してきちんと管理するしかありません。

今回は、[管理者ユーザ名/パスワードを初期化しない]設定をしていない事を前提に初期化の手順をお伝えします。

SOHO・小規模オフィスでよく使われている、LS210シリーズで解説していきます。

目次

初期化する前の確認項目

ます最初に、初期化するLinkStationに入っているデータを他のHDDなどにバックアップしておいて下さい。(*必ず行なうこと)

初期化される項目は以下の通りです。

初期化される項目は以下になります。

管理ユーザ名、管理者パスワード、固定IPアドレス、イーサネットフレームサイズ

初期化実行手順

管理ユーザ名・パスワードで管理画面に入ることができないことが前提ですので、機械本体側のファンクションボタンと電源ボタンを使って、初期化を実行していきましょう。

LS210の背面にFunctionと電源ボタンがある
  1. Functionボタンを押したまま電源スイッチをONにします。
    表面のFunctionランプが白色に「点滅」します。
  2. Functionランプが白色に「点滅」している間に、もう一度Functionボタンを押します。
  3. 5程度、ランプがピコピコ「点滅」しますので待ちましょう。
  4. 「点滅」がなくなり、「点灯」に切り替わったら、初期化完了です。

管理画面へのアクセス方法

初期化が完了したら、管理画面にアクセスします。

初期化が完了し、工場出荷状態での管理ユーザ名/パスワードは、「admin/password」になります。

アクセス方法は2通りあります。

NASナビゲータを使用してアクセス

NASナビゲーターをダウンロードして管理画面にアクセスします。

  • Windowsの場合はこちらからダウンロード
  • MacOSの場合はこちらからダウンロード

それぞれのポリシーに合わせて設定をお願いします。

IPアドレスで管理画面にアクセス

まず最初に、インターネットプロトコルバージョン4のプロパティを[192.168.11.×××](*×××は150以外の、1~254の数字)設定する必要があります。

工場出荷状態のLinkStationのIPアドレスは、[192.168.11.150]になります。端末とLinkStationを1対1でLANケーブルで接続して、ブラウザ上で[192.168.11.150]を入力して接続します。

ブラウザで工場出荷状態のIPアドレスを入力

これで、管理画面にアクセスできます。

初期化から管理画面にアクセスするまでの手順まとめ

  1. 「Functionキー」を押した状態で「電源」スイッチをオンにします。
  2. 正面のタンプが点滅しますので、しばらく待機します。
  3. ランプの点滅が終わり、点灯に切り替わったら初期化完了です。
  4. NASナビゲータかIPアドレス入力により管理画面にアクセスします。
  5. 初期の管理ユーザ名とパスワードを入力し管理画面にログインします。

初期化の手順は、動画にもまとまっていますのでこちらも参考にして下さい。

LinkStation初期化方法(Baffaro公式)