サーバやセキュリティについて勉強したことがある方なら、「ポート」という言葉を聞いたことがあると思います。
ポートとは通信機器の中にある扉のようなイメージです。IPアドレスがそれぞれの通信機器に割り振られますが、ポートはその中にある一つひとつの扉のようなものです。
通信の種類によって接続するポート番号は異なります。Webサイトはココ!、メールはココ!といった感じで通信の通り道が異なるのです。
今回は、一般的に使われている代表的なポートとその番号を紹介していきます。
これを最初に覚えていきましょう。
目次
ポートとは
インターネットなどのTCP/IPネットワークに接続されたコンピュータは、通信プロトコル(通信規約)のTCPやUDPを使用する際に、0番から65535番までの番号で識別される「ポート」と呼ばれる接続の窓口を利用します。
ウェルノウンポート
その中でも、0番~1023番までのポートは、それぞれ特定の接続やプロコトルに利用されており、一般的にもそのように認識されています。
例えば、ftpの20番21番、httpの80番、httpsの443番、DNSの53番などは有名ですね。
その他にもPOP3の110番、IMAPの143番など、SMTPの587番などは一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
もちろん、サーバ上でどのポートでサービスを起動させるかは自由であり、ウェルノウンポートを使用しなかったからと言って、サービスを起動できないことはありません。
ウェルノウンポートは、IANAという団体に管理されていて、有名なサービスは決まった番号で指定されている。
代表的なポート番号とプロコトル
代表的なポート番号を紹介します。このポート番号と対応するプロコトルについては暗記してしまいましょう。
- TCP20:FTP(データ)
- TCP21:FTP(制御)
- TCP22:SSH
- TCP23:Telnet
- TCP25(587):SMTP
- UDP53:DNS
- UDP67:DHCP(サーバ)
- UDP68:DHCP(クライアント)
- TCP80:HTTP
- TCP110:POP3
- TCP123:NTP
- TCP443:HTTPS
- Well-Known-Port:0-1023
まずは、基本としてこの辺りの番号とウェルノウンポートについて覚えておくとよいでしょう。