前回、ファイアウォールの設定でWebサーバにアクセスできるように設定しました。ブラウザにIPアドレスを入力すると、Webサーバの中身が表示されます。

前回の記事『ファイアウォールの設定でWebサーバにアクセスできるようにする

ただし、まだIPアドレスを入力することでしか、Webサーバは表示されません。DNSサーバを設定してドメイン表示できるようにしましょう。

目次

ドメインと名前解決について

Webブラウザに発行したIPアドレスを入力することで、Webサイトにアクセスできます。

しかし、ここで気がついた方がいらっしゃると思いますが、一般的にIPアドレスを入力して特定のWebサイトにアクセスする方はいないと思います。

大抵の場合、[www.dot-plus.com]のようにドメイン名を入力してアクセスしますね。細かな流れについては割愛しますが、「IPアドレス」を「ドメイン名」に変換する必要があります。

この変換作業を「DNSサーバー」によっておこないます。実際にDNSサーバーを構成して動きをチェックしてみましょう。

DNSサーバーを構成する

Amazon VPCには「DNS名前解決の編集」「DNSホスト名の編集」項目があります。これらを[有効化]することでインスタンスにDNS名が設定されるようになります。

VPCダッシュボードを開き、VPC領域を表示させます。「アクション」を選択して、「DNS解決の編集」をクリックします。

設定前では、「DNS解決」「DNSホスト名」が無効になっています。

「DNS解決の編集」をクリックします。

VPC IDを確認して、「DNS解決を有効化」にチェックを入れ、[保存]をクリックします。

有効化が確認されたら、[閉じる]をクリックしましょう。

続いて、「DNSホスト名の編集」を有効化していきます。

VPC IDを確認して、「DNSホスト名」にチェックを入れ[保存]します。

DNSホスト名が更新されたら、[閉じる]をクリックします。

VPC領域の、「DNS解決」「DNSホスト名」が有効になっていることを確認しましょう。設定が完了したら、これらが[有効]になっているはずです。

設定したDNS名を確認する

実際に、設定したDNSをチェックしてみましょう。

EC2ダッシュボードからインスタンスを表示します。設定したパブリックIPアドエスに関連付けられた、パブリックDNS(IPv4)が表示されていることを確認します。

作成れたパブリックDNSをコピーして、Webブラウザに貼り付けましょう。

パブリックDNSでアクセスするとApacheのデフォルトページが表示される

Apacheのデフォルトページが表示されれば関連付けが完了しています。

独自ドメインで運用するには

今回は、パブリックIPアドレスをパブリックDNSに関連付けて、「—-.amazonaws.com」のドメインを使用しています。

お名前.comやバリュードメインなどのレジストラを活用することで、独自ドメインを利用することができます。

ドメインを取得したら、DNS ServerをAmazon EC2のインスタンスに向けるように構成します。

AmazonAWSでは「Route 53」というドメイン関連のサービスも用意されています。Route53で取得したドメインを設定すると、独自ドメインを利用することもできます。

構築したネットワークイメージ

パブリックDNS名を有効化して、ドメイン名とIPアドレスを関連付けました。

設定は以上です。