ディスクの容量が不足気味だったり、PCの動作やパフォーマンスが気になっている方は、一度ディスクボリュームの断片化状況の分析をしてみましょう。
エクスプローラー>ドライブを右クリック>プロパティの順に進んで、ディスクのクリーンアップと進んでも構わないのですが、defragコマンドを実行して、チャチャッと終わらせてしまいましょう。
Defrag.exe
デフラグをいきなり実行することもできるのですが、その前に一度、ディスクドライブの分析をしておきましょう。
今回は、(C:)ドライブが気になるので、そこに的を絞って調査していきます。
オプション
まずは、コマンドのオプションを確認していきましょう。
- ボリューム名:C:などのドライブ文字を指定する
- /c:全てのボリュームを操作対象にする
- /e:指定したボリューム以外の全ボリュームを操作対象にする
- /a:ボリュームの断片化状況の分析だけを実行する
- /d:従来の最適化処理を実行する
- /k:指定したボリュームに対してスラブ統合を実行する
- /l:指定したボリュームに対してトリムを実効する(SSDで有効)
- /o:メディアタイプごとに適した最適化処理を実行する
- /x:ボリュームの空き領域を統合する
- /t:指定したボリュームで、バックグラウンドで実行中の処理を追跡表示する。
- /h:コマンドの実行優先度を通常(Normalクラス)にする。*既定の優先度は低(Idleクラス)。高ではない。
- /m:1つ以上のボリュームに対して、バックグランドで処理を同時に実行する。
- /u:処理の進行状況を表示する
- /v:断片化の統計情報を含む詳細情報を表示する
まずは分析をする
まずは断片化状況を分析し、詳細情報を表示してみます。
使用するオプションは、[/a /u /v]です。
管理者権限でコマンドプロンプトを開き、実行します。
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C:\WINDOWS\system32>defrag C: /a /u /v Microsoft ドライブ最適化ツール Copyright (c) Microsoft Corp. Windows (C:) の 分析 を起動しています... 分析: 100% た。 操作は正常に終了しました。 Post Defragmentation Report: ボリューム情報: ボリューム サイズ = 103.17 GB クラスター サイズ = 4 KB 使用領域 = 62.60 GB 空き領域 = 40.57 GB 断片化: 断片化された領域の合計 = 12% ファイルあたりの断片の平均 = 1.07 移動可能なファイルとフォルダー = 263674 移動不可のファイルとフォルダー = 15 ファイル: 断片化されたファイル = 7798 断片化されたファイルの総数 = 18863 フォルダー: フォルダーの総数 = 15390 断片化されたフォルダー = 316 断片化されたフォルダーの総数 = 970 空き領域: 空き領域の数 = 64164 空き領域の平均サイズ = 660.00 KB 空き領域の最大サイズ = 8.96 GB マスター ファイル テーブル (MFT): MFT サイズ = 567.25 MB MFT レコード数 = 580863 MFT 使用量 = 100% MFT 断片化の合計 = 3 注意: 64 MB よりも大きいファイルの断片は、断片化の統計情報には含まれません。 このボリュームを最適化することをお勧めします。 |
上のような分析結果が表示されました。
「このボリュームを最適化することをお勧めします」とのことなので、改善の余地がありそうです。
最適化を実行する
[defrag C:]を実行し(C:)ドライブを最適化してみましょう。
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C:\WINDOWS\system32>defrag C: Microsoft ドライブ最適化ツール Copyright (c) Microsoft Corp. Windows (C:) の 最適化 を起動しています... 最適化前のレポート: ボリューム情報: ボリューム サイズ = 103.17 GB 空き領域 = 40.49 GB 断片化された領域の合計 = 12% 空き領域の最大サイズ = 8.96 GB 注意: 64 MB よりも大きいファイルの断片は、断片化の統計情報には含まれません。 操作は正常に終了しました。 Post Defragmentation Report: ボリューム情報: ボリューム サイズ = 103.17 GB 空き領域 = 40.49 GB 断片化された領域の合計 = 0% 空き領域の最大サイズ = 8.96 GB 注意: 64 MB よりも大きいファイルの断片は、断片化の統計情報には含まれません。 |
10分くらいかかり断片化が終了。断片化された領域は0%となっているが問題はないのだろうかと思いつつ、[defrag C: /a /u /v]でドライブの中身を調査して詳細情報を表示してみた。
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C:\WINDOWS\system32>defrag C: /a /u /v Microsoft ドライブ最適化ツール Copyright (c) Microsoft Corp. Windows (C:) の 分析 を起動しています... 分析: 100% 完 了 し ま し た。 操作は正常に終了しました。 Post Defragmentation Report: ボリューム情報: ボリューム サイズ = 103.17 GB クラスター サイズ = 4 KB 使用領域 = 64.43 GB 空き領域 = 38.74 GB 断片化: 断片化された領域の合計 = 1% ファイルあたりの断片の平均 = 1.00 移動可能なファイルとフォルダー = 263620 移動不可のファイルとフォルダー = 15 ファイル: 断片化されたファイル = 34 断片化されたファイルの総数 = 167 フォルダー: フォルダーの総数 = 15386 断片化されたフォルダー = 0 断片化されたフォルダーの総数 = 0 空き領域: 空き領域の数 = 15278 空き領域の平均サイズ = 2.58 MB 空き領域の最大サイズ = 8.96 GB マスター ファイル テーブル (MFT): MFT サイズ = 567.25 MB MFT レコード数 = 580863 MFT 使用量 = 100% MFT 断片化の合計 = 3 注意: 64 MB よりも大きいファイルの断片は、断片化の統計情報には含まれません。 このボリュームを最適化する必要はありません。 |
空き領域が減っているが、最適化する必要なないとのことなので、とりあえず終了します。
色々なアプリケーションを動かしながらデフラグしていたから?と思いつつも、コマンドで実行してみると、処理はとてつもなく早いので、今後も定期的にチェックしてみようと思っています。