「空き巣なんて、うちは関係ないでしょ!」そう思っていませんか?

実は、空き巣被害は都市部や高級住宅だけに限った話ではありません。郊外の静かな住宅地、日中に留守が多い共働き家庭、週末しか使っていないセカンドハウスなど、“狙いやすい環境”さえ整えば、どこでもターゲットになりうるのが現実です。

警察庁の統計によると、侵入窃盗の発生場所で最も多いのが「一般住宅」。しかも侵入の7割近くが“玄関や窓からのこじ開け”によるもので、派手な道具や特殊な手口を使わなくても簡単に入れてしまうケースが少なくありません。

実際に起きた事例では、

  • 昼間に買い物へ出かけたわずか30分の間に侵入され、現金とノートPCが盗まれた
  • 夜間、1階リビングの無施錠の窓から侵入され、就寝中に物色された
  • 留守中の印象を与えたポストの新聞がヒントとなって狙われた

こうした話は、決して“他人事”ではないのです。

しかし、裏を返せば「狙われにくくする工夫」や「侵入を防ぐ手段」を講じることで、空き巣の多くは未然に防ぐことができます。

この記事では、自宅で今すぐ始められる空き巣対策の方法を紹介するとともに、近年急速に注目されている“見える防犯”=防犯カメラの有効性についても詳しく解説していきます。

「空き巣対策、まだ大丈夫」ではなく「今すぐできること」から、あなたの家を守りましょう。

目次

空き巣の侵入手口と狙われやすい家の特徴

空き巣は無作為にターゲットを選ぶのではなく、侵入しやすい条件が整った家を狙って計画的に犯行に及びます。

まずは代表的な侵入手口と、どんな家が狙われやすいのかを具体的に見ていきましょう。

侵入経路ベスト3:玄関/勝手口/窓

警察庁の発表によると、空き巣の主な侵入経路の第1位は「玄関」、次いで「勝手口」「窓」が続きます。
「まさか正面の玄関から?」と思うかもしれませんが、意外と多いのが鍵のかけ忘れや簡易的なロックの突破による侵入です。

特に古い住宅や、簡易ロックしか付いていない玄関ドアは要注意。

また、勝手口は人目に付きにくい裏側にあることが多く、防犯対策が手薄になりがちです。
そして窓からの侵入も非常に多く、特に面格子のない1階の窓や、植栽などで隠れて見えにくい位置の窓は格好のターゲットです。

侵入口となりやすい場所は「当たり前すぎる場所」だからこそ、見落とさずしっかり防犯対策をすることが重要です。

不在時間の把握・死角・人目につかない立地が狙われやすい

空き巣犯は、事前に下見をしてから犯行に及ぶことが多いです。

ターゲットにされやすいのは以下のような特徴を持つ家です。

  • 決まった時間に誰もいなくなる(出勤・通学・買い物など)
  • 住宅周囲に死角が多い(塀が高い、植栽で隠れている)
  • 通行人や近隣住民の目が届きにくい立地

犯人は何日もかけて住人の生活パターンを観察し、「誰もいないタイミング」「侵入後に誰にも見られない条件」を満たす家を見極めます。

特に戸建て住宅では、玄関や裏口が通りから見えない構造の家が狙われやすいため、外構や植栽の設計にも注意が必要です。

表札やポスト、夜間の照明がヒントになることも

空き巣は些細なサインからも「留守かどうか」を見抜きます。

よくあるのが以下のような状況です。

  • ポストにチラシや郵便物が溜まっている
  • 表札に「○○不在中」などの貼り紙がある
  • 長時間、玄関や外灯が点灯せず真っ暗
  • カーテンが開けっ放し・閉めっぱなしで生活感がない

これらのサインは、「この家は今誰もいない」と犯人に気づかせてしまう無言の招待状のようなものです。

特に旅行中など長期間不在にする場合は、新聞を止める・タイマーで照明を自動点灯させるといった工夫が空き巣対策になります。


このように、侵入されやすい家にはいくつかの共通点があります。

次章では、それを踏まえて今すぐ始められる具体的な空き巣対策をご紹介します。

今すぐできる空き巣対策5選【自宅向け】

空き巣被害を防ぐために、特別な設備投資をしなくても今すぐ実践できる対策がいくつもあります。ここでは、戸建て・マンション問わず効果的な「家庭用の空き巣対策」を5つ厳選してご紹介します。


1. 鍵を2重ロックにする(ワンドア・ツーロック)

防犯対策の基本中の基本は、鍵の強化です。

玄関ドアを1つの鍵だけに頼っている場合、ピッキングなどで数十秒以内に解錠されてしまうリスクがあります。

そこで有効なのが「ワンドア・ツーロック」です。

ドアに補助錠(後付けロック)を追加して2ヶ所で施錠することで、侵入に時間がかかるようになり、犯人の諦めを誘います。

空き巣は「5分以内に侵入できなければ諦める」という傾向があるため、“時間を稼ぐ”対策が非常に効果的です。


2. 防犯フィルムや補助錠で窓からの侵入を防ぐ

窓ガラスを割っての侵入は、空き巣の代表的な手口の一つです。

これを防ぐために、防犯フィルムをガラス内側に貼るだけで防犯性が格段にアップします。

厚手のポリカーボネートなどでできた防犯フィルムは、割れても飛散せず、「こじ開けにくい」「貫通しにくい」状態を作れるのが特徴です。

また、補助錠を取り付けることで窓を全開にできない構造にするのも有効。

簡単な工夫でも「一手間かかる家」だと思わせることが防犯につながります。


3. 人感センサーライトの設置

暗闇に紛れて近づこうとする空き巣にとって、突然のライト点灯は強い抑止力になります。

人感センサーライトは、人が近づいたときだけ自動で点灯するため、節電にもなりつつ効果的な対策が可能です。

玄関前・勝手口・駐車場など外から見えづらい出入口周辺に設置するのがおすすめ

また、ライトはやや高めの位置に設置することで死角をカバーしやすくなります。

犯人に「監視されている」と意識させることが、防犯効果を高めるコツです。


4. 防犯砂利で心理的プレッシャーを与える

歩くと大きな音が出る「防犯砂利」を敷くことで、不審者に強いプレッシャーを与えることができます。

この音は住宅内にも響きやすく、家人の注意を引く効果もあるため、侵入者が最も避けたい環境になります。

砂利の設置場所は、勝手口、裏庭、窓際など人目に付きにくい部分が効果的です。

費用も比較的安価で、DIYでも設置しやすいため、コストパフォーマンスの高い防犯対策といえます。


5. 留守を悟らせない生活感の演出(新聞の停止、照明タイマーなど)

空き巣は留守中を狙って侵入します。つまり、「この家は今いない」と思わせないことが肝心です。

  • 新聞や郵便物を溜めない(長期不在なら配達を停止)
  • 照明をタイマー設定して、夜間も生活しているように見せる
  • 洗濯物を外に出しっぱなしにしない

このように、「日常生活の気配」を保つ工夫が空き巣対策につながります。外出時や旅行中には、近所の方と連携して郵便物を一時預かってもらうなどの協力体制を築くのも効果的です。

カメラの種類と選び方

託児所や保育園で子供の安全を守るためには、設置場所や用途に合わせて最適なカメラを選ぶことが重要です。ここでは、代表的なカメラの種類や特徴、選定時のポイントについて解説します。

ボックス型・バレット型:防犯抑止力と高画質撮影

ボックス型カメラは箱型の形状で、一般的な防犯カメラのイメージに近いタイプです。レンズ交換が可能で、専用カバーを装着すれば屋外設置も対応できます。バレット型は弾丸のような形状で、遠距離でも高精細な映像を記録できるのが特徴です。多くのモデルが防塵・防水性能を備え、屋外の過酷な環境でも安定して運用できます。存在感があるため、防犯抑止力も高いのがメリットです26

ドーム型:威圧感の少ない設置が可能

ドーム型カメラは半球状のカバーに覆われており、空間に溶け込みやすく、来訪者や園児に威圧感を与えにくいデザインです。広範囲の撮影が得意で、PTZ(パン・チルト・ズーム)機能や360°全方位撮影が可能なモデルもあります。設置場所のデザイン性を損なわず、死角を減らしたい場合におすすめです23

ネットワークカメラ・クラウドカメラ:スマホやタブレットでの遠隔確認・映像共有

ネットワークカメラやクラウドカメラは、インターネットを介して映像をスマートフォンやタブレットからリアルタイムで確認できるのが最大の特徴です。クラウドカメラは映像データをクラウド上に保存するため、録画機器が不要で、データ消失リスクも低減できます。遠隔地からでも保護者や管理者が状況を確認でき、利便性が高いです45

音声通話機能付きカメラ:職員間や保護者とのコミュニケーション

音声通話機能付きカメラは、カメラに内蔵されたマイクやスピーカーを通じて、現場の職員や保護者と双方向でコミュニケーションが可能です。園児の様子を見ながら声をかけたり、緊急時の連絡手段としても活用できます1

機能選定のポイント(画質、防水・防塵、録画方式、セキュリティ対策)

カメラ選定時は、以下のポイントを重視しましょう。

  • 画質:人物の顔や細かい動きまで確認したい場合は、100万画素以上や4K対応など高画質モデルがおすすめです17
  • 防水・防塵:屋外設置の場合はIP66以上の防塵・防水性能を持つカメラを選ぶと安心です6
  • 録画方式:SDカードやクラウド保存など、用途や運用体制に合った録画方式を選択しましょう47
  • セキュリティ対策:映像データの暗号化やアクセス権限設定など、情報漏洩リスクを抑える機能も重要です4

設置場所や運用目的に合わせて、最適なカメラを選ぶことで、託児所や保育園の安全性と利便性を大きく高めることができます。

防犯カメラの設置は「見える防犯」として最も有効

空き巣対策において、最も効果が高いとされているのが「見せる防犯」、すなわち防犯カメラの設置です。ただ監視するだけでなく、“存在を見せること”そのものが強力な抑止力になります。

では、なぜここまでカメラが効果的なのか?その理由とおすすめ機能について解説します。


見られていることで犯罪抑止力が格段に高まる

空き巣や不審者にとって、最も避けたいのは自分の姿や行動が記録されること。玄関や勝手口、駐車場といった出入口付近に防犯カメラが目立つ位置にあるだけで、侵入をためらわせる効果が期待できます。

とくに、「レンズがこちらを向いている」「赤い録画ランプが点灯している」といった“いかにも監視中”の演出がポイントです。

実際に、警察庁や自治体の調査でも「カメラが設置されている家は狙われにくい」とされており、最も費用対効果の高い防犯手段のひとつとされています。


録画・通知・音声威嚇など多機能モデルが多数

近年の防犯カメラは、ただ映像を記録するだけではありません。

  • リアルタイムでスマホ通知が来る
  • AIが人や車を識別して誤検知を減らす
  • スピーカーから威嚇音声を発する
  • ライト点灯やサイレンで威嚇する

このように、「録画・通知・威嚇」を兼ね備えた多機能なモデルが数多く登場しています。

防犯というより、“侵入を防ぐアクション型セキュリティ”といえるレベルにまで進化しているのが現状です。

機種によっては、暗所でもフルカラーで撮影できる「ナイトビジョン」機能を備えているモデルもあり、夜間の監視性能も抜群です。


スマホ連動で不在時も安心

出張や旅行などで長時間自宅を空ける際でも、スマホアプリでカメラの映像をいつでも確認できるのは大きな安心材料です。

不審な通知があればその場ですぐに確認し、必要に応じて家族や警察に連絡を取ることも可能

また、録画データはSDカード、NVR、クラウド録画など保存先も選べるため、万が一の際の証拠提出にも役立ちます。

最近では、設置からアプリ連携までをワンストップで対応してくれる業者も多く、初めての方でも導入しやすくなっています。

実際の導入事例|空き巣被害を防げたケース

「空き巣なんて他人事だと思っていた」

そんなご家庭でも、防犯カメラの導入をきっかけに、安心感や近隣との信頼関係まで変わったという事例が多く報告されています。

ここでは、実際の導入事例から「防犯カメラがどのように効果を発揮したか」を具体的にご紹介します。


導入前と導入後での変化

千葉県の一戸建て住宅/40代夫婦の場合

導入前は、隣家との間の細い通路や勝手口が人目につかず、防犯上不安を感じていたそうです。

しかし、AI搭載の防犯カメラを玄関と勝手口にそれぞれ1台ずつ設置したところ——

  • 夜間でもライトが点灯し、自動録画がスタート
  • アプリ通知で外出先からでも即確認が可能
  • 「カメラがある家」という認識が近隣にも浸透

結果として、「物音がしても、以前のような不安感がなくなった」「何かあったら記録が残っているという安心感がある」といった心理的変化が大きな効果として現れました。


家族の安心感アップ、近隣トラブルの抑止効果も

大阪市内のアパートオーナーのケース

共用エントランスや駐輪場でのゴミの不法投棄やいたずら被害に悩んでいたオーナーが、防犯カメラを設置したところ…

  • 夜間の人の動きを検知し、映像記録
  • モニターで住民が確認できるようにし、“見られている”環境を演出
  • 結果的にトラブルや苦情が激減

住民からも「安心して暮らせる」「セキュリティに気を配っている物件として信頼できる」と高評価を得て、入居率の改善にもつながったという副次的効果がありました。


「録画されていた」ことが証拠になった実例

東京都内の店舗経営者の事例

ある深夜、店舗の裏口付近で不審者がドアをこじ開けようとしていたことを、カメラのAIが人物検知し、即座にスマホへ通知。
確認した経営者がその場で警察に通報し、未遂で終わったという事例です。

後日、その映像が「証拠」として警察の捜査にも利用され、同じ地域での複数の犯行との関連性が発覚しました。

このように、防犯カメラは“被害を未然に防ぐ”だけでなく、“起きてしまった場合の証拠保全”としても極めて重要な役割を果たします。

“後悔する前”にできる空き巣対策を

空き巣被害は、「まさか自分の家が…」と気づいた時にはもう遅いケースがほとんどです。

しかし、その多くは「ほんの少しの防犯意識」と「見せる防犯対策」で未然に防げた可能性があります。

手軽な対策と併せて、防犯カメラの設置が一番の安心

補助錠や照明、防犯砂利などの対策ももちろん有効ですが、最大の抑止力を持つのが『防犯カメラの設置』です。

「見られている」「録画されている」という意識が、不審者にとって大きな心理的ブレーキとなります。

特に最近では、AIによる人物検知やスマホ通知、音声警告・ライト点灯など、“監視+威嚇”の両面で守れるカメラが主流になってきました。

まずは玄関に1台からでも始めよう

「防犯カメラ=高額・工事が大変」と思っていませんか?

実は、Wi-Fi接続型の小型カメラやソーラー対応モデルなど、手軽に導入できる製品も多く登場しています。

最初の一歩として、まずは “空き巣が最も狙う場所=玄関”に1台 設置するだけでも、防犯意識が大きく高まり、安心感が得られます。

設置が不安なら販売〜施工まで一括で相談できる業者がおすすめ

「どれを選んでいいかわからない」「設置場所や電源の問題が心配」という方は、防犯専門業者に相談するのが最もスムーズです。

販売から設置工事、アフターサポートまでワンストップで対応してくれる業者なら、ご家庭や敷地に合った最適なプランを提案してくれるので安心です。


“空き巣に入られた後”ではなく、“入られない家づくり”を今から。

ご家族と大切な財産を守るために、防犯対策の第一歩を踏み出しましょう。